Rihabilitation &
orthopedic internal medicine
リハビリ・整形内科
外科手術だけではない、もう一つの整形
整形外科は四肢及び脊椎疾患や外傷を中心に、骨・関節・筋肉・靭帯などの手術を扱う分野なのに対し、
整形内科は、手術回避のための包帯やキャスティング(ギプス包帯)、サプリメント療法、リハビリ、食事指導など手術以外のすべての部分のことを指します。
当院では、骨折や関節疾患で手術をして終わりではなく、動物たちが日常の生活に戻るために必要なケアを行っています。
長期入院などで筋力が落ちてしまった・体重が気になるなどの場合にもご相談ください。
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草場 宏之 くさば ひろゆき横浜戸塚プリモ動物病院 院長
- 学 歴
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日本大学生物資源科学部獣医学科卒業
東京医科歯科大学医歯学総合研究科
研修生終了 - 専門分野
- 整形外科、リハビリ・整形内科、歯科
こんな症状が気になったことはありませんか?
- ● 散歩に行きたがらなくなった。または、歩くのがゆっくりになった。
- ● 階段や段差の上り下りを嫌がるようになった。ソファーなどの高いところへの上り下りをしなくなった。
- ● 立ち上がるのがつらそうに見える。
- ● 尾を下げていることが多くなった。
- ● 足を引きずったり、ケンケンをしながら歩く、または足を地面に着かずに歩くことがある。
手術が必要な場合もありますが、リハビリで手術を回避できる場合もあります。
リハビリとは、単なる機能回復ではなく、本来の「動物らしく生きる」に
近づけるために行われるすべての活動を言います。
高齢化するペットのために
高齢化するペットたちのために、今日からできることを始めてみませんか?
診療メニュー
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■ ストレッチ指導
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全てのプログラムメニューにおいて、リハビリトレーニングを始める前に必ず行います。このストレッチをすることによって、関節可動域を広げ、その後のトレーニングで効果を出やすくします。 また、最後のクールダウンとして行うこともあります。
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■ 運動指導
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- トレッドミル
- 各動物に合わせて速度を調整し、行います。運動不足解消と筋肉量増加が期待できます。
- キャバレッティレール
- レールをまたいで歩いたり、ジグザグ歩行などのトレーニングを行います。関節可動域やバランス感覚の改善、筋肉量の増加が期待できます。
- バランスボール
- バランス感覚を回復させるためのトレーニングです。体幹筋力の向上や関節可動域の改善が期待できます。
- バランスボード
- ボードの上に乗って行うトレーニングです。体幹筋力の向上やバランス感覚の回復が期待できます。
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■ レーザー治療
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椎間板ヘルニアや関節痛に対し、痛みの緩和や神経機能の回復が期待できます。
施術中は痛みを伴わないため、安心して受けることが出来ます。
症例
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膝蓋骨脱臼(両脚)
- ● チワワ 13歳(オス・去勢済)
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【既往症】 ・アレルギー性皮膚炎
・気管虚脱【きっかけ】 両側の膝蓋骨脱臼があるが、重度の気管虚脱があるため、手術不可として内科的に維持。 【症状】 ・徐々に後肢の伸展ができなくなり、後肢は縮めたままで歩けなくなった。
・自力では四本足で立つことができない。【メニュー】 ① 赤外線レーザー
筋肉拘縮の緩和と疼痛の緩和を目的に、筋肉の拘縮部位に照射。
② ストレッチ
関節可動域(Range Of Motion:ROM)の縮小に対して、膝関節と股関節の屈曲と伸展(ストレッチ)を行う。
③ バランスボード
筋肉量の増加を目的にバランスボードで起立訓練。
1 赤外線レーザー
本来は筋肉を伸縮させて脚を動かしますが、膝蓋骨脱臼になると筋肉が縮んだままになり、脚を伸ばしにくくなります。その縮んで硬くなった筋肉をレーザーでほぐしていきます。2 ストレッチ
レーザーでほぐれた筋肉をストレッチで可動域を広げていきます。時間をかけてゆっくり行います。3 バランスボール
後肢に筋肉を付けるためにバランスボードを使います。前肢を上げることで後肢を鍛えることができます。後肢が不安定な場所になることで効率よくバランスの整った筋肉を付けることができます。4 トレーニング後
1回限りのリハビリでは効果が表れにくいですが、繰り返しトレーニングを行うことで、自力で歩くことができるようになります。
診療の流れ
- 1. 診察・カウンセリング
- まずは診察を行い、現在の状況や普段の様子のヒアリングを行います。飼育環境、症状の有無、性格や習慣など、普段の状態がわかっている方がご来院下さい。 検査が必要と判断した場合、検査をお願いすることがあります。カウンセリングや今後の治療方針をお伝えするため、初回は1時間程度かかる場合があります。
- 2. 個別のリハビリプログラム、ゴールの設定
- 動物の状態と飼い主様のご意向を踏まえ、個別にリハビリプログラムを作成します。 実際に行うトレーニングの内容や、ゴール(目標)についてご説明します。
- 3. リハビリ開始
- プログラムに沿ってトレーニングを行っていきます。動物が集中できるように、お預かりをさせていただきます。トレーニング終了後にお迎えをお願いいたします。
週1回の通院が目安です。1回あたりのプログラムは30分程度となります。(完全予約制)
- 4. お返し・ご報告
- お迎え時にその日の様子をご報告いたします。
次回のご予約をしていただき、終了となります。
診療案内
1ご予約について
完全予約制になります。ご来院時に受付スタッフへご相談いただくか、お電話にてお申し込みください。
診療日時:
水・日曜日
13時〜16時の間
2料金について
リハビリ指導料(初回のみ) | :5,500円(診断・プログラム作成費用) |
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施術料(2回目以降) | :小型犬 6,600円 |
:中型犬 7,150円 | |
:大型犬 7,700円 |
※表示料金は税込です。
対応病院はこちら
その他の専門科診療
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整形外科
犬や猫の骨折・靭帯損傷・関節疾患・椎間板ヘルニアなど、特殊な技術と機材が必要となる治療に関しても、専任の体制で対応しています。
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皮膚科
食物アレルギーをはじめとするアレルギー症状、膿皮症や感染症など難治性の症状も含め様々な治療に対応しています。
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一般歯科
3歳以上の犬·猫の80%以上が歯周病にかかっているといわれています。様々な病気予防の観点からも、普段からのケアと早めの治療がとても大切です。
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予防歯科
お口の健康は寿命に直結しているといわれています。お口の健康を保つため、ホームデンタルケアを中心とした“予防”に特化した口腔ケアを行っています。
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歯科口腔外科
重度歯周病をはじめとする口腔内の疾患や歯折といった歯の怪我、口腔内のできものや腫れ物、口腔粘膜疾患、口腔内腫瘍などを専門に診察や治療に対応しています。
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腫瘍科
乳腺腫瘍・リンパ腫・肥満細胞腫などに対し、CT検査や抗がん剤治療など様々な腫瘍に合わせた診断・治療に対応しています。
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腫瘍科
セカンドオピニオンセカンドオピニオンとは、「現在治療されている病院での診断や治療方針について、他の獣医師に意見を聞き、理解を深めること」です。
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眼科
日常多く見られる結膜炎・角膜疾患から難治性のドライアイ、角膜潰瘍まで内科的治療だけでなく外科的対処をしなければならない疾患まで対応しています。
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消化器内視鏡
多くは異物の誤飲対応において、内視鏡を使用いたします。開腹手術を行わずに異物を摘出できるため、身体への負担を大きく軽減することができます。
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循環器科
犬の心臓病で多い僧帽弁閉鎖不全症や猫で多い心筋症をはじめ、様々な心臓病に対する治療に対応しています。
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腹腔鏡
腹腔鏡を使用した避妊手術は、傷が小さく痛みも少ないため、日帰り手術でおこなうことができます。
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エキゾチックアニマル
うさぎ・ハムスター・フェレットなどの小動物、鳥類を診療しています。