Cross Talk対談

  • 獣医師

プリモで技術レベルはどこまで上げられるのか?

2012年中途入社今井 巡院長

2015年新卒入社後藤 瞬

お二人の今までの経歴を教えてください

今井 新卒で最初に入った、地域の動物病院で12年間働いていました。その間日本大学動物病院の整形外科に所属しながら、2012年にプリモ動物病院へ転職しました。その後相模原プリモ動物医療センター(現:プリモ動物病院 上溝 / 腫瘍科・CTセンター)の院長となり、現在はセンター第2病院(現:プリモ動物病院 相模原 / 外科・CTセンター)の院長として働いています。
後藤 私は新卒でプリモに入りました。最初に配属されたプリモ動物病院 練馬で2年半、その後夜間も含めグループ内で3病院経験し、現在は臨床獣医師として診療に携わりながら、グループ全体の医療品質高位平準化を目指して、各院を訪問しながら若手獣医師・看護師の育成も行っています。

新人が入ってきた時に、何に特に気を付けて指導・育成を行っていますか?

今井 まず一番はやはりジェネラリスト(総合診療医)として、全体的に診られるようになることがいかに重要か、ということは伝えます。その中で自分の好きな分野が見つかれば、それをどう伸ばしていくのかということを、自分の専門とする整形外科に進んだ経緯なども踏まえて話しています。
後藤 整形外科に興味をもったきっかけはあるんですか?
今井 前に働いていた病院が整形外科の治療が不得意で、自分もそうだったからというのが一番の理由(笑)。整形外科などは二次診療施設がメインだったけど、当時二次診療施設は土日休みの大学病院くらいにしかなかったので、診療や面会の度に飼い主様は仕事を休まなくてはいけないから困っている方が多くて。他の一次診療の病院でも整形外科を専門で診てくれるところはほとんどなかったので、自分がそこをやることで、飼い主様が利用しやすい環境にすることができるな、と思って選んだのが大きいかな。
実際本当に喜んでいただく機会が多いなと感じるよね。後藤先生には今、麻酔科を担当してもらっているけど、麻酔に興味をもったのはなぜ?
後藤 大学の研究室時代に麻酔科の先生がいらっしゃって、大学の診察で状態の悪い子を治療していく中で、手術はもちろんCTや内視鏡などを行う時に、いかに全身状態を落とさずに管理してやっていくかというところを見ておもしろいなと思ったんです。麻酔を軸に、循環器、呼吸器、内分泌、消化器というように、自分の好きな内科の知識もつけていけるなと。また、専門でやっている人が少ない分野なので、自分がいち早く力になれる部分があるかもしれない、そして自分の武器にもなるかなと思い、次第にのめり込んでいった感じです。

プリモの院長・獣医師には全般的にどのような特徴があると思いますか?

今井 人間的な面では、院長はスタッフ・病院に対して愛情が深いですね。企業病院の院長というと、一般的には雇われというか、そういうイメージを持つ方が多いと思いますが、本当に自分の病院を建ててやっているかのように、愛情のある人が多い印象です。スタッフに対しては、それこそ自分の子供のように育てていますよ(笑)。
後藤 技術的な面ではどうですかね?
今井 技術面でいうと、勉強熱心な獣医師が多いので、専門性に富んでいて経験の多い獣医師が揃っているかなと。自分の経験値を早く増やしたいという人には、手術手技など含め幅広く指導してもらえる環境だと思う。
後藤 万が一オペ中に困ったことがあっても、絶対にフォローしてもらえる体制ですよね。万全なバックアップ体制のおかげで新人も安心してチャレンジしやすいです。あとは、難しい症例の場合、ウチでは出来ないから・・・と諦めることは決してなくて、グループ内の他病院との共有や大学病院等とも連携して全体で診ていこうというスタイルもプリモの特徴の一つですね。患者様にとっての負荷を極力少なくしていこうという意識が高いですよね。
今井 巡 後藤 瞬

やる気がある人に対して、プリモはどのようなフォロー体制をとっていますか?

今井 自分のように大学の専科に所属するとか、やりたいことに対しては特に縛りもなく、積極的に挑戦させてもらえます。またグループ会社のつながりで、セミナー参加や専門誌の社割購入などもできて勉強がとてもしやすい環境はあるから・・・、自分のやる気次第でどこまでもチャレンジすることができるのは大きいと思います。
後藤 確かにそうですね。自分がやらせてもらっている、麻酔科(ペインクリニック)もその一例かなと・・・。
今井 そうそう!麻酔科については、自分が手術した経験から、痛みを抑えることはとても重要なことだと身をもって経験して・・・。ただ自分は麻酔に関してそこまでの知識はないので、そこへ麻酔に詳しい後藤先生が居るということで、ぜひ専門性をもってやってもらいたいとお願いしたんだよね?
後藤 そうです。それで第2オープンのタイミングで異動が決まりました(笑)。
麻酔は外来がないので今は手術の中での処置がメインになっていますが、将来的には疼痛管理のために何ができるか、西洋医学に限らず幅を広げていきたいなと思っています。

プリモで獣医師個人の技術レベルはどこまで上げられると思いますか?

後藤 まず一つは、開業するには困らなくなる技術レベルにはなるんじゃないでしょうか。そういった部分では、一生プリモで働くわけではなくても、ここにいる価値は十分にあるかなと思います。もちろんずっとプリモで働きながら院長やまたその上を目指すこともできるし、そういう意味では一生困らないのではないかなと。
今井 そうだね。日々忙しいからなかなか難しい部分もあるけど、もっと研究する時間とかを意識的に作りながら、上手く個人個人のレベルを上げていかないといけない部分はあるけどね。

今後の目標を教えてください

今井 院長としては、基本的には若いスタッフや中堅どころがいかにパフォーマンスを発揮しやすい病院を作るかというところです。スタッフが患者様のことだけを考えられるような環境をどう作るかっていうのが、病院の院長としての私の目標ですね。個人の目標としては、自分が開業しないでプリモに居続ける理由につながるけど、プリモのような病院をいくつも作っていかに地域の患者様に貢献できるか。同じような病院を一つ作るだけだったら自分の力でもできると思うけど、そういう病院をいくつも作りたいとなるとやはり難しい。であれば、プリモの力を借りて、地域の色々な場所で、同じレベルの医療を提供していきたいなと思っています。
後藤先生の目標は?
後藤 そうですね・・・今ここでの目標としては、いかに普遍的にいろんなところで同じ治療がきちんと行えるかというのはこれから求められるところだと思ってて。今までは地域の病院が一つあってそこがスタンダードになっていたけれど、今は飼い主様も自由に調べられて色々な病院へ行く中で、本当の意味でスタンダードがだんだん出来上がっていく時に、それをいち早く体現できるかというのが、プリモのようなグループ病院に課せられている課題だと思います。そこをどう実現するかというところを目標としていきたいですね。個人としては、来年皮膚科の認定試験があるので、それに受かる事が目下の目標ですね。そして、もうすぐ30になるので結婚もしたいです(笑)。
今井 お年頃だもんね(笑)。

どのような人と一緒に働きたいですか?

今井 患者様の気持ちがわかる人。そこは本質の部分なので、知識やスキルとは違って教えることができないんですよ。人のために時間を使える、気持ちの部分はやさしい「のび太くん」的な人がいいのかな。もちろんスキルの部分は「出木杉くん」的な人が好ましいですけど(笑)。
後藤 そうですね。それで言うと、病気を治せるかどうかというのも当たり前ですが重要ですよね。患者様はやっぱり治してほしくて病院へ来ているわけで・・・。勉強する姿勢や患者様のために治してあげたいと思う気持ちが原動力だと思うので、その気持ちを持っている人はウェルカムですね。そういう人はきっと伸びていくし色々チャンスがあると思います。「のび太くん」だと治せる力はちょっと弱いかもしれないですけどね(笑)。
今井 たしかに。ドラえもんに頼らないといけないよね(笑)。
後藤 飼い主様にとっては、こちら側がドラえもんにならないといけないですよね。
今井 巡 後藤 瞬

学生さんへ向けたメッセージをお願いします

今井 今、獣医師になりたいという気持ちをずっと忘れないでいてほしいと思います。これからいろいろな壁に当たって大変な時も、初心で「なぜ自分がこの仕事をしているか」というしっかりとした気持ちをもっていれば、絶対に成功すると思うので。“どこでどう働くかよりも、自分がなぜ獣医師になりたかったか”ということを、しっかり胸に刻んで続けてほしいと思います。頑張ってください。
後藤 獣医師免許を持つ限られた人たちの中で、自分たちにしかできない、やらなくてはいけない仕事があると思います。その一員として、世の中のために何ができるか。そういったところで、同じ会社・病院ではなくても一緒に働いていけるといいのかなと思います。ぜひ一緒に頑張っていきましょう。
PAGE TOP