Column

2024年8月1日
予防・健康管理

ペットの体臭について

どんなにきれいにしている犬でも、完全に無臭ということはありません。
特に冬の時期は「におい」についての相談が増える傾向にあります。

過ごしやすい気候の春や秋は家の窓を開けることが多いため、風通しが良いことに加え、適度に湿度があります。
ところが寒くなってくると、家中の扉や窓を締め切り、暖房を効かせて家族全員が一ヶ所に集まりがちです。
そして、空気が暖かいとにおいを強く感じるようになります。

扉が締め切られていれば空気は部屋の中にこもりますし、夏や秋と比べて人間とペットが近い場所でじっとしていることも多いでしょう。
においが気になる場合は、可能な限り暖房を切って換気する時間を設けましょう。

■ 注意したい「臭い」

1. 耳の臭い

体ではなく耳から臭いがする場合は注意が必要です。

・頭を振る
・耳を掻く仕草が多い
・耳の中や周りに汚れがついている

といった場合には、耳に何らかのトラブルが起きている可能性があります。

特に室内飼育や垂れ耳の犬種は、耳の中に湿気がこもり蒸れてしまいます。
犬種によっては耳の入り口付近の皮膚から脂がたくさん出ます。その脂に汚れが付着し、におうようになります。

汚れやにおいなどがなくても、頭を振っていたり足で耳のあたりを気にして掻いてたら、耳の病気を疑ってください。
耳の中に黒い耳垢があったり、皮膚が赤くなっていたりしたら、すぐに動物病院で受診しましょう。
耳だけに住み着く「耳ダニ」の可能性があります。

原因に関わらず、耳の病気は悪化すると完治するまでに長い時間がかかります。
少しでもいつもと違う様子が見られたら、早めに動物病院を受診しましょう。

2.口の臭い

犬や猫は人間に比べて虫歯にはなりにくいですが、その分歯周病になりやすく、3歳以上の犬猫のおよそ80%が歯周病だと言われています。

食べたものが歯垢となり歯に付着して歯石化し、それが温床となって歯周病菌が繁殖してしまうのです。
歯周病になると口臭が強くなるため、体を舐めた際にペット自身ににおいがつき、さらにおもちゃや使っているベッドにもうつります。
口の病気はにおいの問題だけではなく、ペットの全身状態まで影響すると言われていますので、口臭が気になった場合は動物病院へ相談しましょう。
また、まだ口臭が気にならないという場合も毎日のデンタルケアを心がけましょう。

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おわりに

ペットのにおいは衛生上の問題だけではなく、ペットの健康にも大きく影響します。
「急ににおいが強くなった」
「いつもと違うにおいがする」
など気が付いた時には、どこがにおうのか確認し、ペットの仕草や行動を観察してみてください。
そして、少しでも気になることがあれば、お近くのプリモ動物病院へお気軽にご相談ください。
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